モデルケースの会社
起きていたこと
成形機20台に加え、組立と検査のラインを持っています。取引先の要望に応えるうちに、簡単な組立や外観検査、個装の梱包まで引き受けるようになりましたが、単価は成形品のまま。粗利率は21%台から18.9%まで下がっていました。
診断で見えた「粗利の漏れ」
品番によって不良率が大きく違う
全体の不良率は2%台でも、薄肉や外観の厳しい品番では8%を超えるものがあり、その分が見積に入っていませんでした。
付帯作業が無償になっている
組立・外観検査・個装梱包の作業時間が月に延べ1,000時間近くあり、その多くが単価に含まれる扱いになっていました。
金型の保管・メンテナンス負担
取引先の金型を約150型預かり、保管場所とメンテナンスの費用を自社で負担していました。
90日の打ち手(モデル)
品番別に不良と付帯作業を見える化
品番ごとの不良率、組立・検査・梱包にかかる時間を記録し、成形単価との差で採算を出す。
付帯作業と金型費の条件を申し入れ
付帯作業を工程ごとに料金として明示し、金型の保管・メンテナンス費の負担を取引先と取り決める。
不良の多い品番から対策
不良率の高い品番について、成形条件と金型の状態を見直し、外観基準を取引先とすり合わせる。
粗利率の変化(モデル)
計算:年商7.38億円 × 3.2ポイント = 約2,361万円(売上が同じと仮定した場合)。効果は企業の状況により異なります。
このケースから言えること
「ついでに」引き受けた作業は、積み重なると大きな原価になります。作業時間を数字にすることで、料金として話し合える形になります。
粗利ドックの1日診断では、代表が1日現場に入り、社長・工場長・品質管理責任者・経理へのヒアリング、現場観察、見積や伝票の実物レビューを経て、品番別・取引先別にどこで粗利が漏れ、どれくらい取り戻せる余地があるかをA4・8ページの診断レポートにまとめます。